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2008年12月 9日 (火)

文教経済委員会1日目(市立図書館への指定管理者制度導入)

■文教経済委員会1日目(市立図書館への指定管理者制度導入)

午前10時から所属している文教経済委員会へ。

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↑ 昨晩は「クスリのチカラ」を再び借りて・・・(苦笑)

大きな議案は、関市立図書館への指定管理者制度の導入に
関するもの。中部学院大学を図書館の指定管理者にすること
が目的。

議案質疑や一般質問、今日の委員会審査で明らかになった
経緯は次の通り。

            《経緯》

2008年3月 図書館長が図書館協議会に「図書館業務の部
         分的民間委託(指定管理者含む)の適否につ
         いて」諮問

      6月 19日 オゼ☆ケン一般質問
         「図書館への指定管理者制度導入は、利用者
          の意見を結論を出す前に聞いてもらいたい」
         という質問に対し、教育委員会事務局から
         「皆様方の意見を聞いた上で結論、方向性が
          最終的に決まる」という答弁

      6月 27日 図書館協議会から図書館長に対し、
         「図書館への指定管理者制度の導入は、現在
          の関市立図書館には不適切」との答申

      7月 7日 関市と中部学院大学の間で、官学連携
          をめざす「連携協力に関する協定書」を締結

          おそらくこの場において、関市側から大学側
          に対し、図書館の指定管理を受けることにつ
          いて検討を依頼

          市長部局から教育委員会に対し、報告あり

     10月 初旬 大学側から関市に対して、「検討の結果、
          図書館の指定管理を受ける」との意思表示

          市教育委員会と大学側で協議に入る

     11月 13日 図書館協議会を開催し、市立図書館に
          指定管理者制度を導入し、中部学院大学を指
          定管理者にする、と報告

          26日 関市議会第4回定例会開会、図書館へ
          の指定管理者制度導入を可能とする議案を上
          程

     12月 19日 予定としては本会議最終日に、指定管
          理者制度導入を可能とする議案を議決した後、
          中部学院大学を指定管理者とする条例案、債
          務負担行為の見込額を計上した補正予算案
          を即日上程、議決を求める

(経緯について以上終わり)

私の基本的な考え方は・・・

図書館は「公共のソフトインフラストラクチャー」として重要であ
り、経済的事情や世代間の違いに関わらず、あらゆる人が「知
の蓄積」が利用できる、大きくは「機会の平等」を担保している
場所であること。

また、市立図書館として、関市の歴史・文化等に関する資料を
収集して保管していくことが、今を生きている私達の後世に対
する使命である。

まず、市として図書館に対する理念、求める図書館像があり、
その理念や図書館像に近づくために、直営が望ましいのか、
外部の力を借りたり、委ねたりすることが「手段」として有効な
のか、検討すべき。その際、コストも当然として課題のひとつ。

また、図書館は関市で最も利用者が多い施設なので、検討の
段階から広く意見を聞き、随時、情報公開を行いながら、決定
まで、そして決定自体について説明責任を果たす必要がある。

(私の基本的な考え方は、以上終わり)

この考え方から今回の経緯を見ると、

1.図書館像の理念を示さないまま、官学連携協定の一環とし
  て、中部学院大学に図書館運営を依頼するやり方は不適切

2.「中部学院大学を指定管理者にする」という結論が議論の
  出発点になっているため、住民に対しても説明責任が果た
  されていない(図書館協議会に対しても)

3.これまで関市は3年間で4割近く図書購入費を削減し、専
  門職である司書の身分を嘱託職員から日々雇用職員に
  切り替えてきており、市として責任を果たしていない

4.旧郡部の分館・分室について、ネットワークへの非接続等、
  不公平な状態のままであり、「機会の平等」が保障されてい
  ないし、指定管理を導入してもこの点は解消されない

5.市には郷土資料が収集・保管されている「わかくさ文庫」が
  あるが、これはあくまでも市が責任を持って運営すべき

6.指定管理に出すことで、図書館運営コストは直営より上が
  ることになるので、慎重な検討が必要

という問題意識。

何点か委員会で質疑を行いましたが、教育委員会としての
答弁をまとめれば、

 「結論は出ているので、とにかくやります。」

という一言に尽きます。

もちろん、関市のみならず多くの公共図書館が、司書を含め
た人員配置や運営コストの面で課題を抱えながら苦しんでい
るのは事実。

ただし、この課題を解決するには真摯な努力が必要だと思う
のですが、市としてその努力を省いて、「中部学院大学に任
せれば全部うまくいくんです」という論法は、あまりにも短絡的
で乱暴であるように私は感じます。

市として真剣に検討をした上で、たとえばこの部分については
外の力(指定管理・業務委託)を入れた方がうまくいくのでは、
という結論を出したものなら、賛否は別として理解をしたいと
思いますが今回の場合はそういう「真摯さ」は感じられません。

直営の場合と、指定管理の場合のコストについて、

12月4日 オゼケン一般質問

       「直営より指定管理にする方がコストが上がるの
       ではないか」

       「生涯学習課に大学との調整役として1~2人配置
        するのでその分は高くなる」

       「1人800万円とすると、指定管理にすることで800
        万から1600万円高くなるということか」

       「800万円ぐらい高くなると想定している」

12月5日 猿渡直樹議員一般質問に対する答弁

       「昨日の答弁は勘違いで、生涯学習課の職員は兼
        務するので直営と指定管理のコストは変わらない」

12月9日 文教経済委員会における説明

       「指定管理にすると直営より350万円コストは低く
        なる」

・・・う~む・・・、と唸るしかないですね。

繰り返し述べている通り、結論があってから数字を考えるので、
こういうことになるんでしょう。

もっと書きたいことはありますが、とりあえずのご報告。

・・・って、ここまで読みきれた人は何人いるのやら(苦笑)。

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