一般質問を終えた雑感、夕焼けに向かって走る
■一般質問を終えた雑感
午前10時から本会議。
今日は5名の議員が登壇。私は午後3時45分過ぎから。
以下、簡単に雑感。
1.指定管理者委託後の図書館運営
昨年12月の議会で、いろいろな議論を経て最終的に指定
管理者に委託された市立図書館について質問。
指定管理に出す最大のメリットとして、
「職員全員が司書の有資格者になる」
ということを議会で繰り返し答弁されてきた経緯があります。
実際は、全職員22名中10名が司書の方で、残りは司書資
格のない方。
議場でも強調したつもりですが、
「全員が司書ではないのはおかしい」
ということを指摘したいわけではありません。こんなことが困
難でさほど意味がないことは、最初から分かっていたこと。
指摘したかったのは、
「議会の場において、いい加減な答弁を繰り返したことは
おかしい」
という点。
また、これまで岐阜県図書館で借りた本は、旧郡部の分館や
分室で返却することができましたが、今年の5月からできなく
なりました。
質問準備の際に、分室の方からその話を伺って、県図書館
に確認したところ、
「県図書館が、分館や分室での返却を認めない、というこ
とはない。
関の図書館が、そういう判断をされた、ということ。」
という回答。
その後、市立図書館を担当している生涯学習課に尋ねると、
「指定管理後ではなく、昨年のいつごろからか、岐阜県図書
館の方が分館・分室は返却できない、というふうに変更さ
れた・・・らしい。」
という回答。
県図書館の説明と異なっているので、再度、確認を求めたと
ころ、
「今年の5月に、関市立図書館の判断で変更した。」
と回答が変更。
図書館を担当する課として、
もし、本当に時期も理由も知らなかったならそれも問題だし、
もし、知っているのに適当なことを言って事実を知らせようと
しなかったなら、もっと問題
だと思います。まぁ、ここまでは一般質問では触れませんでし
たが。
質問の結果、再度、分館・分室でも返却できるようにする、と
いう答弁をいただいたたので、この点は感謝。
2.バイオマスエネルギーの活用による地域づくり
7月の武儀集中豪雨災害では、山林に放置された切り捨て
間伐が豪雨とともに流れ、川などを堰き止めたため被害が拡
大した側面が。
切り捨て間伐と豪雨災害の関係について、当局の考え方を確
認した後、間伐材を利用したバイオマスエネルギーの「木質ペ
レット」について行政の支援を、という質問。
私自身、今年の4月に当選一期生の勉強会「七七会」で、市
内でペレット工場を建設しようとしている上之保国産材加工
協同組合にお邪魔して、専務の藤村さんからお話を伺ったこ
とがありましたが、まだまだ小さい芽ではあるかもしれません
が、非常に大きな可能性を秘めている、と感じました。
(そのときのブログは→こちら)
新しいエネルギー産業の誕生、雇用の創出、間伐材の利活
用、環境負荷の低減など、森林が81%を占める関市として、
こうした活動は支援していくことが望ましい、と思います。
その他、農水省が進めているバイオマスタウン構想に手を挙
げてさまざまな分野で取り組みを、という提案。
3.財政運営と交通拠点整備
これまでも財政運営については、一般質問で何回か質問。
いつも言っていることですが、「財政が厳しい」ということが住
民の皆さんに対する「免罪符」になっていはいけない、という
のが根本の問題意識。
そして、関市の財政情報は、実質的に行政側が「独占」をし
ているので、できる限り、財政資料を明らかにしてもらって、
その資料を基に議論をする必要がある、と思います。
こうした観点から、関市全体の財政プラン、財政健全化計画
を明らかにしてもらいたい、と要求。
当局からは、今年度中に公表する、という答弁がありました。
これも一歩前進、だと思います。
交通拠点整備については、議会が始まった9月1日のブログ
で次のように書きました。
行政側が考えていることをどこまで読むか・・・ということはあ
るのですが、今日の議案説明では概要を話して、詳しくは議
案質疑や一般質問を受けて、徐々に答弁を小出ししていくお
つもりでしょう・・・たぶん(苦笑)。
「議会や市民の提案・意見を承りながら」、公共施設の内容
を検討する・・・という旨の説明がありましたが、ここがひとつ
のポイントか、と。
今後、「議員から提案をいただいた」、「市民から意見をいた
だいた」、「団体から要望をいただいた」というかたちをとりな
がら、公共施設はあくまでも「皆様からの要望」で建設する、
という構えをとるでしょう・・・おそらく(苦笑)。
これまでの議案質疑・一般質問の流れは、上に書いた通り。
交通拠点整備の構想については、改めて詳しく整理して書き
たい、と思いますが、私の質問は大きく2点。
政策総点検においては、自治会に対する防犯灯設置の補助
金やコミュニティ活動奨励金を削減するなど、数千円から数万
円単位で、「財政が厳しい」ことを理由にカット。
その一方で、当局からの説明によると「約30億円」と想定され
る施設を建設することについて、住民の皆さんにどのように説
明をされるか、という点。
それに対する答弁は・・・、「理解してもらうよう説明する」、とい
うものでした。
もうひとつは、「交流・集会機能」について。提案理由説明にお
いては、
①交通結節機能
②市民サービス機能
③情報発信機能
④健康・福祉機能
4機能を説明されましたが、他の議員の一般質問の中で、
「4機能の共通施設として多目的ホール・会議室も建設する」
という答弁あり。
すなわち、これまでも挙げられていた「交流・集会機能」も建
設する、ということですが、あえてこれを提案理由から外すの
はオカシイ、という点を指摘。
「多目的ホール」については、6月議会でも「整備予定」という
答弁をすでにしているにもかかわらず。
当局は否定しましたが、「多目的ホール(コンベンションホール)」
とは真正面から掲げたくない、という心理で、頭から反対しに
くい「健康・福祉機能」を前面に打ち出されたんだ、と思いま
す。
ただ、これは当局の判断なのか、議会側からアドバイスなのか、
は分かりませんが・・・。
こういう姿勢は、正面からの議論を避けるため・・・に見えて
しまいます、個人的には。
これまでの答弁を聞く限り、当初の場所移転理由の交通結節
機能はほとんど議論されず、一緒に整備する公共施設がメイ
ン、となっている印象。
以前にも書いたことがありますが、たとえば健康・福祉機能で、
こういった施設がどうしても関市には必要だ
という声があって、何とかしてこれを建設したい・・・という話が
最初にあったなら別ですが、
交通拠点で広い土地がある
折角だから、何か作ろう
それなら、あれも、これも、あいつも、こいつも・・・
・・・という状況になっているような。
■夕焼けに向かって走る
質問が終わって、質問に関係した担当課にお礼にまわって
から帰宅。
いつも青い空を見ながら、こういう快晴のときにジョギングし
たいなぁ・・・と思いながら、ここ2日間は走れず。
今日、夕食前にジョギング。
もう夕暮れどきだったので空は青くありませんでしたが、太陽
が沈んだ後、真っ赤になった西の空を見ながら・・・。
・・・議会中、いろいろと感ずるところ、思うところはありますが、
自然の美しさを見ていると、「小さなこと」に思えます。
子ども達とお風呂に入ってご飯を食べてから再出撃。
午後8時から来年のJC委員会の打ち合わせ。
午後10時半に帰宅。
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