12時間越のフライトを経て、ブラジル現地時間の午前4時半過ぎにサンパウロ空港に到着。
このフライトでも、楽天koboにて本を数冊読了。
小さいころから小説は好きなのですが、日本にいるときは時間の限られた時間の中で読もうとすると、政治家として読むべきだと思っている歴史関連や政治家の伝記などの本を選びます。
海外出張中の移動時間で、小説10冊ぐらいは読めそうです。
朝の早い時間にも関わらず3名の方に空港まで迎えに来ていただき、マイクロバスで姉妹都市であるモジ・ダス・クルーゼス市へ。
↑ この写真では分かりづらいと思いますが、マイクロバスの前方にはモジ市の市警のパトカーが・・・わざわざ歓迎のために先導してもらえました
モジ市内のホテルに午前6時過ぎにチェックインして、午前7時半に朝食。
この間に、熱いシャワーを浴びてサッパリして・・・と考えて、シャワーを出してシャンプーで頭がアワアワになったところで、いきなりお湯がストップ(苦笑)。
仕方なく水だけで洗おうと思ったら、その水もストップ。
幸いにして部屋のキッチンの水道が出たので、その水で洗って何とかなったのですが焦りました。
どうも水道の故障だったようですが、「あぁ、これが海外だなぁ」と学生時代のアジア旅行を懐かしく思い出しました。
日本のように、水が当たり前のように24時間通して水が出る国の方が、世界全体でみれば少数だと思います。
午前8時にホテルを出て、日系3世での平塚弁護士の事務所へ。今回のモジ市での通訳、視察のコーディネートをすべてお願いしている方です。
↑ 事務所をお借りして、関市からのお土産などの整理
関市役所からのお土産を平塚さんの事務所宛で送らせてもらったのですが、4個中2個が不着・・・税関で足留めをされているようです。
午前9時半にモジ市の幼稚園&保育園を視察。
↑ 視察した幼稚園&保育園の前にて、スタッフの皆さんと一緒に記念撮影
これまで市内で50施設ほどあった施設を、ベルタイオリ市長が倍増させる計画を立てており、視察した施設は1年半前に建設されたものでした。
モジ市では直営施設と、非営利組織に委ねている施設と2種類あるそうです。
↑ 園内の各クラスを見学させてもらいました
ただ、子どもに対する職員の基準は日本より緩やかなようで、教室の広さに対して、子ども達の数が多すぎるように感じました。
↑ 外部からのお客さんを興味深そうに見るのですが、手を出しても警戒してなかなか「近づいてきてくれません(苦笑)
↑ 視察の御礼に関市からのお土産をお渡ししました
おもしろいな、と感じたのは、新たに建設する施設は、都市部でも郊外部でも同じ面積・色・間取りだそうで、公平性を確保するためだそうです。
子ども達の姿は世界共通。笑顔や泣き顔の何を見てもカワイイですね。
その後、市役所横の市議会棟を訪問し、市議会議長はじめ議員の皆さんとの懇談。
↑ モジ市議会の本会議場において、議長と記念撮影
↑ 歴代議長の肖像画の前にて、モジ市議会議員の皆さんと記念撮影
モジ市の人口は約40万人で、市議会議員の定数は23名。ただし、以前は16名だったそうです。
日本とブラジルの議会や選挙の違いなど、ざっくばらんに意見交換しました。
似ているところもあり、異なるところもあり・・・当然ではありますが。
一番驚いたのは市議会議員選挙。モジ市での市議会議員選挙の立候補者数は、何と500名!!を超えるとか。
日本では考えられないですね。500名から23名を選ぶ選挙では、選ぶ方も選ばれる方もどちらも大変だと思います。
お昼は、モジ日本文化協会主催による昼食会。
↑ お世話になる文化協会の皆さんへの御礼のために関市からのお土産を手渡し
サッカーの次回ワールドカップ開催地はブラジルですが、モジ市もどこかの国の代表のキャンプ地になる見込みが高いそうです。
日本のサッカー協会も視察に来たことがあるそうで、サムライジャパンのキャンプ地が、関市と姉妹都市のモジ市・・・となったらウレシイですね。
今回の昼食会場は、キャンプ地となった場合、その代表チームが宿泊するであろうホテルにて行われました。こちらのホテルも、日系の方が経営されています。
リゾートホテルだけあって、美しい景色でした。
ホテルを後にして、日本から移民された松田さんが経営されている、MNプロポリス社を訪問。
↑ 稲盛和夫さんの盛和会にも入っていらっしゃって、日本にもそのために行かれるそうです
松田会長から、経営理念や日系ブラジル人についての考えをお話しいただいた後、工場内を見学させてもらいました。
利己ではなく利他が大事、会社は従業員の意識にかかっている、というお話は、国を問わず、業種を問わず、市役所でもまったく同じことが大切だと思いました。
工場を出て市役所に向かう途中、サッカーグラウンドに立ち寄り。
今後、サッカーワールドカップに向けて、このグラウンドを取り壊し、新しいグラウンドを建設する予定だそうです。
前述したとおり、どこかの代表がモジ市にキャンプをした場合、昼食をとったホテルで宿泊をして、再整備をしたサッカーグラウンドを練習グラウンドとして使うことになるそうです。
午後4時半から、市役所において歓迎式典。
前回訪問時の写真などは見ていたのですが、イメージとしては割とこじんまりした感じだったのですが、市長・副市長はじめ、国会議員(前市長)、州議会議員、市役所職員の皆さん・・・など、盛大な歓迎をいただきビックリしました。
↑ 地元テレビ局などのマスコミも何社か・・・会場前にはこれまでの44年間の交流の歴史が分かる写真が展示されていました
↑ 中でも驚いたのは、1969年に酒井利道・市議会議長の直筆の文書・・・地元の市議会議員の大先輩でもありますし、私の同級生の祖父にあたます・・・私の生まれる3年前になりますね
会場内では吹奏楽団の生演奏なども。
式典での挨拶では、多くの方に出迎えていただいた御礼、これまでの交流に尽力いただいた先人への感謝、今回の訪問をきっかけにさらに絆が深まるよう努めること・・・などをお話しました。
↑ こちらが翌日、地元紙に掲載された記事
式典において、ベルタイオリ市長から来年度の45周年に合わせて、モジ市から日本への訪問団を派遣することが発表されました。
今度は、モジ市からの訪問団をおもてなしをする番です。想像以上の歓迎をいただきましたので、関市としてもしっかりと準備をしなければなりません。
夜は、市内のレストランにおいて懇親会。
↑ 左がベルタイオリ市長・・・45歳の若い市長です
県人会の皆さんや現地の日本企業の皆さんなど、100人以上の方に出席されていました。
さとうきびから造った蒸留酒・カシャーサを飲みましたが、40度を越えるアルコール度数で、お腹の中まで熱くなる感覚。
明日のことを考えると、ビールにしておいた方が無難なのですが、現地のお酒を一緒に飲むと皆さん、喜んでもらえますからね。
楽しく交流することができました。