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2015年12月16日 (水)

イタリア訪問(4日目)フィレンツェで日本刀と対面、スカルペリアのナイフ会社訪問、ルネサンス三大巨匠


今日は7時にホテルを出てテルミニ駅へ。

7時45分の列車に乗り込み、1時間半ほどかけてフィレンツェへ。



↑ 実際に乗ったのは別の列車ですが


フィレンツェでは、まずはスティッベルト博物館へ。19世紀にフィレンツェにいた富裕なフェデリコ・スティッベルトが収集した、西洋・アラビアなどの武器や甲冑などが所狭しと並んでいます。


日本刀や鎧のコレクションもある・・・ということで見に来たのですが、最初は「今日は日本のコレクションは見られない」と言われて残念に思っていたところ、通訳の方が「日本の刃物のまち・関市の市長」と伝えていただいたようで、東洋部門を担当されているスタッフの方がわざわざ挨拶に降りてこられ、ありがたいことに特別に見せていただくことに。


実はそれほど期待はしていなかったのですが(本音)、見せてもらったら日本刀や鎧・甲冑が所狭しと並んでいて興奮状態に(笑)。






「孫六兼元」の短刀も一振り保有されていると聞いて、さらに大興奮。ただし、現在はアメリカにて展示のために貸し出しているそうで、残念ながら実物は見れませんでした。


2017年まではアメリカに貸し出すことが決まっているそうですが、それ以降でスティッベルト博物館の日本刀コレクションを関鍛冶伝承館で開催できたら・・・おもしろいですね。







その後、車で40分ほどかけてスカルペリア市に移動して、ナイフ製造のベルツィ社を訪問。ベルツィ社長に工場を案内してもらい、イタリアにおける刃物業界のお話を伺いました。





ベルツィ社のナイフは最初から最後までの製造工程を、一人の職人が最後まで仕上げるそうです。そのため、それぞれのナイフに製造した職人のイニシャルが印字してあります。


会社には10年近く前には18名いたそうですが、当時より売上が減少したため現在は9名です。イタリアには刃物会社で多くを雇っているところはなく、18名のときには「おそらくイタリア国内で一番大きな刃物会社だったと思う」ということでした。


最盛期には軽く100を超える刃物関係の事業所(一人工房も含めて)があったそうですが、現在はスカルペリア市内にはベルツィ社も含めて5社しかないそうです。


職人による刃物づくりを100年以上にわたって守り受け継いでいることに嬉しく感じるとともに、スカルペリアの刃物の将来を考えると決して平坦な道ではないな、と思います。



昼食はフィレンツェに戻る途中のレストランにて。フィレンツェのあるトスカーナ州は狩猟が盛んなところだそうで、今日はイノシシ肉を使ったパスタを選びました。シシ汁やシシ鍋は関市でも食べますが、「シシパスタ」は新しいジビエ料理になりますかね。







フィレンツェ・・・といえばルネサンス。






ルネサンスといえば三大巨匠のミケランジェロ・ダヴィンチ・ラファエロ。


ウッフィツィ美術館やアカデミア美術館などを巡って、主にルネサンス時代の作品を鑑賞。中学生や高校生のときに、美術や世界史の教科書に載っていた作品を、実際に目の前にするとこれまたテンションが上がりますね。







ローまでの通訳をお願いした方も今日の通訳の方も、イタリアの歴史・宗教・美術に詳しい方だったので(ガイドとしても慣れていらっしゃるのでしょうが)、時代背景も含めて説明をいただけるので、とても興味深かったです。










他の国を訪問したとき、ガイドでついてもらった方は「どのお店であれが買える」、「どこそこのお店がおいしい」という情報に詳しくても、その国の歴史に触れないので(おそらくそこまで詳しくない)、話を聞いていても軽佻浮薄に感じたことがあります。


できる限り、読書も幅広い分野を読むようにしよう・・・と思っていますが、私自身もまったくもって、世の中知らないことばかりですね。





↑ ダビデ像の左手はリンゴを持っていると思っていたのですが、左手には投擲器、右手には石を持っているんですね・・・知りませんでした


現在、浜口雄幸の「随感録」を読んでいる途中ですが、その中に出てくる私の座右の銘のひとつ「修養と努力は自覚したる平凡人の全生活でなければならぬ」という言葉をフィレンツェの街を歩きながら、改めて胸に刻みました。



今はホテルですが、これから近くのレストランに食事に出ます。早くもイタリア最後の夜ですね。


明日、ローマに戻って日本に向けて出発します。

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